婦人病

子宮・卵巣がんと告げられたとき (岩波アクティブ新書 (94)): まつばら けい 大島 寿美子: 本

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子宮・卵巣がんと告げられたとき (岩波アクティブ新書 (94))

子宮・卵巣がんと告げられたとき (岩波アクティブ新書 (94))

出版社/著者からの内容紹介

婦人科がん患者のサポートグループの活動に深く関わる著者による「婦人科がんの患者術」.標準的な検査,診断,治療方法の説明に加え,医師や病院の選び方,医師とのコミュニケーション法,セカンドオピニオンの得方,治療法の選び方,リンパ浮腫などの後遺症への対処法など,闘病のプロセスに沿って具体的にアドバイスする.

出版社 編集担当J.O, 2003/12/25

納得の医療を手にするために
本書は、婦人科がん患者が、自分にとって納得のいく治療を選び取るために、また病を得たあとも充実した人生を送るために、知っておきたいことを1冊にまとめたものです。現在の標準的な検査、診断、治療の内容はもとより、「がん」と告げられた衝撃に対応する方法、医師とのコミュニケーションをよりよくするための具体的な質問例、自分に合った治療法の選び方、治療後に起きうるリンパ浮腫や排尿障害、一人一人にとって異なる〈幸せな性〉を探すためのアドバイスまで、きめ細かく具体的に綴っています。婦人科がん当事者の方、ご家族や友人の方、一人でも多くの方にお読みいただきたいと願っています。

【本書の特徴】
・ 患者のネットワークや情報などによって、患者の自己選択、自己決定を支えます。
・ 病院で行われる検査の方法や意味がわかります。
・ あふれる医療情報をEBMに基づいて整理し、信頼できるものを厳選して、かつ公平に紹介しています。
・ 自分に合った治療を選ぶ基準となる標準療法がわかります。
・ 自分にとって必要な情報の探し方がわかります。
・ 医師とのコミュニケーションをよりよくするためのヒントも紹介。
・ リンパ浮腫や排尿障害など合併症・後遺症への対応、一人一人にとって異なる〈幸せな性〉を探すためのアドバイスなどを、きめ細かく具体的に書きました。
・ 巻末資料には、様々な情報源(治療法の選択や後遺症に関してなど)や、社会資源(「リンパ浮腫に対応する医療・治療機関」、「性の相談ができる機関」、患者会など)の役立つリストを満載。

【目次】
1 婦人科がん患者になるということ
子宮がん、卵巣がんと告げられたら/医師、病院選びは難しい選び/婦人科がん医療の問題点/安心・納得の医療を受けるには
2 婦人科がんの検査と診断婦人科がんとは何か/仲間はたくさんいる/検査の目的/検査を受ける前に知っておきたいこと/検査の流れ/検査はどのくらい痛いのか/診断の内容を理解する/細胞診の結果を知る/子宮頸がん細胞診「クラスIII」の意味を知る/子宮頸部異形成すなわちがん、ではない/組織診の結果を理解する/卵巣腫瘍の悪性・良性の識別は
3 納得できる治療法を選択するために婦人科がんのEBM/診療の標準化への努力/がんの評価を知る/治療方針を決める/婦人科がん手術の目的は何か/手術の種類を理解する/手術のリスクを知る/婦人科がんの放射線治療の方法を知る/放射線治療の副作用を理解する/放射線治療に関する専門医の見解/化学療法を受ける前に知っておきたいこと/抗がん剤が効く、とは?/抗がん剤の名前、投与量を知る/婦人科がんの化学療法に関する専門医の見解/子宮や卵巣、どこまで温存できる?/治療の選択肢(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)
4 退院後の暮らし
リンパ浮腫でも、あきらめないで/排泄障害をケアする/卵巣欠落症状を癒すいろいろな方法/子どもを産めないことをどう受けとめるか/〈幸せな性〉を探して資料 参考文献・医療機関リスト・患者サポートグループ

著者 まつばら けい, 2003/12/19

不安が少しでも安らいだり、力が得られるように
今ほど患者本人が、どのような医療サービスを利用するのか、がんという病を得ての日々をどう過ごすのか、自ら選んで決定する可能性に手が届くようになった時代はないでしょう。その変化は一面では目まぐるしいものがありますが、一方で鈍い側面もあります。患者自身がそうとう努力して、「えいやっ」と手を伸ばさないと可能性に届かない、過渡期ならではの難しさが多くあります。 この本の縦糸は、子宮がんと卵巣がんです。横糸は、日本の婦人科がん医療、医師とのコミュニケーション法、セカンドオピニオンの求め方、現在の標準的な診断・治療法、自分にあった治療法の選び方、後遺症にどう対応するかなど、さまざま。欲張って手の込んだ小さなタペストリーのような本を、旧知の科学ジャーナリスト、大島寿美子さんと心を込めてつくりました。
この本を手に取って、少しでも心が安らいだり、力が得られるように心から願っています。

目次

: 1 婦人科がん患者になるということ
子宮がん、卵巣がんと告げられたら/医師、病院選びは難しい選び/婦人科がん医療の問題点/安心・納得の医療を受けるには
2 婦人科がんの検査と診断
  婦人科がんとは何か/仲間はたくさんいる/検査の目的/検査を受ける前に知っておきたいこと/検査の流れ/検査はどのくらい痛いのか/診断の内容を理解する/細胞診の結果を知る/子宮頸がん細胞診「クラスIII」の意味を知る/子宮頸部異形成すなわちがん、ではない/組織診の結果を理解する/卵巣腫瘍の悪性・良性の識別は
3 納得できる治療法を選択するために
  婦人科がんのEBM/診療の標準化への努力/がんの評価を知る/治療方針を決める/婦人科がん手術の目的は何か/手術の種類を理解する/手術のリスクを知る/婦人科がんの放射線治療の方法を知る/放射線治療の副作用を理解する/放射線治療に関する専門医の見解/化学療法を受ける前に知っておきたいこと/抗がん剤が効く、とは?/抗がん剤の名前、投与量を知る/婦人科がんの化学療法に関する専門医の見解/子宮や卵巣、どこまで温存できる?/治療の選択肢(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)
4 退院後の暮らし
  リンパ浮腫でも、あきらめないで/排泄障害をケアする/卵巣欠落症状を癒すいろいろな方法/子どもを産めないことをどう受けとめるか/〈幸せな性〉を探して
  資料
   参考文献・医療機関リスト・患者サポートグループ